鞠智城跡（きくちじょうあと）は、7世紀後半（せいきこうはん）（約（やく）1300年前（ねんまえ））に大和朝廷（やまとちょうてい）が築（きず）いた山城（やましろ）です。
ころう君（くん）：ぼくが守（まも）っているお城（しろ）だコロ。

当時（とうじ）、東（ひがし）アジア（中国大陸（ちゅうごくたいりく）から朝鮮半島（ちょうせんはんとう）にかけて）の国同士（くにどうし）は、とても難（むず）しい関係（かんけい）にありました。
大和朝廷（やまとちょうてい）は、友好国（ゆうこうこく）であった百済（くだら）を応援（おうえん）するため軍隊（ぐんたい）を送（おく）りましたが、663年（ねん）の「白村江（はくすきのえ）の戦（たたか）い」で唐（とう）と新羅（しらぎ）の連合軍（れんごうぐん）に敗（やぶ）れてしまいました。唐（とう）が攻（せ）めてくることを恐（おそ）れた朝廷（ちょうてい）が、守（まも）りを固（かた）めるために鞠智城（きくちじょう）などの山城（やましろ）を築（きず）いたのです。

鞠智城跡（きくちじょうあと）では、これまでの発掘調査（はっくつちょうさ）で、たくさんの貴重（きちょう）な発見（はっけん）がありました。八角形建物（はちかくけいたてもの）（鼓楼（ころう））やお米（こめ）を保管（ほかん）した米倉（こめぐら）、防人（さきもり）たちが寝起（ねお）きした兵舎（へいしゃ）など、多（おお）くの建物（たてもの）の跡（あと）が見（み）つかっています。池（いけ）の跡（あと）で見（み）つかった菩薩像（ぼさつぞう）からは、百済（くだら）とのつながりがあったことがわかります。

『山鹿市（やまがし）の指定文化財（していぶんかざい）』22頁（ぺーじ）