八千代座は、明治43年(1910年)に建築された芝居小屋です。当時の町人たちが資金を出し合い、江戸時代の伝統的な芝居小屋の様式で作られました。
チヨマツ:ボクの家だよ。歴史を紹介するね。
八千代座は開業してから、さまざまな催しで山鹿ににぎわいをもたらしていました。しかし、昭和40年代テレビの普及などのため客が少なくなり閉館。屋根には穴が開くなど八千代座は荒れ果ててしまいます。
不要といわれた八千代座を救うために立ち上がったのが、老人たちと若者たちでした。「瓦一枚運動」をきっかけにして、人々の復興への思いが高まり昭和63年(1988年)に国の重要文化財に指定され、「平成の大修理」によって復原されました。
チヨマツ:みんなの熱意で八千代座は復活したんだよ。
『山鹿市の指定文化財』10頁